でーじ近いその1

山口名物「瓦そば」は沖縄でも再現できる!!

拝啓、山口の皆様。山口県には瓦そばという名物があると聞きました。

山口県の皆様はじめまして。そして岩国錦帯橋空港-那覇空港の直通便の就航おめでとうございます。DEEokinawa(でぃーおきなわ)というWebサイトでライターをしております、本田と申します。

直通便の就航でぐっと近くなった山口県と沖縄県。この特設サイトでは直通便の就航で距離がぐっと縮まっただけでなく、「本当は山口県と沖縄県は近い」ということを山口県の皆様に知って頂くためのコンテンツでございます。

さて、とりあえず山口県と沖縄県の「近さ」を検証していきたいのですが、まずは食の話題からせめていこうと思います。

西南戦争が由来って本当ですか?

山口県について調べていくと山口県には名物に「瓦そば」なるものがあるんですね。アツアツに熱した瓦に、炒めた茶そばを乗せて食すという瓦そば。山口県未踏破の私は残念ながら食べたことがないのですが、写真を見ただけでも「あ、これうまいやつだ」ということはわかります。

では、この山口名物瓦そばですが、ここ沖縄県内の素材のみを使って再現することができれば山口県と沖縄県は「でーじ近い」ということにならないでしょうか。

材料を集めよう

というわけで早速材料集めからスタートしたいと思います。まずは瓦そばの重要な要素である「瓦」。日本本土で瓦といえばあの黒い瓦が一般的ですが、ここ沖縄では赤瓦(あかがわら)と呼ばれる素焼きの瓦が一般的です。よく沖縄の風景写真で見ることができる、あの赤ことですね。赤瓦は沖縄の「クチャ」と呼ばれる灰色がかった土を使って作られるのですが、焼き上げることで鉄分の影響で赤くなるのだとか。

赤瓦の工場は与那原町(よなばるちょう)に集中しています。その中でも最も古い瓦工場「八幡瓦工場」さんにお邪魔して赤瓦を入手しました。気になるのは赤瓦を熱して大丈夫なのかという点ですが、工場の方曰く「何回も使うわけじゃなければ多分大丈夫」とのことでした。

瓦が入手できたので、次は食材を集めます。食材は糸満市にあるファーマーズマーケット「うまんちゅ市場」にて購入します。沖縄県内には各地にこういったファーマーズマーケットがあり、安価で新鮮な野菜などを購入することができます。沖縄県固有の島野菜なども販売されていますので山口県の皆様も沖縄にいらっしゃった際は是非ともお立ち寄りくださいませ。

広い店内に並ぶのは生産者が直接運び入れた野菜の数々。野菜だけでなく、パンや沖縄そばなどの加工品も販売されています。この中から瓦そばの材料を選んでいきます。

そうして集めた材料が上の写真です。材料だけ見ると全然ゴールの瓦そばから遠い所に立っているような気がしてならないのですが、ご安心ください。順を追ってご説明して参ります。

これが沖縄版「瓦そば」だ

さて、瓦そばについて今一度おさらいをしてみます。我々が調査したところによれば瓦そばの構成は一番下は熱々に熱した瓦。その上に堅めにゆでた茶そばを配して、そばの上には金糸卵と牛肉、ねぎ、もみのりが具材として乗せられており、さらに上にはレモンともみじおろしという感じになっています。

茶そばの代わりに用意したのはフーチーバー(ヨモギ)が練り込まれた沖縄そば。沖縄で「そば」といえば、小麦粉とかんすい、または木灰の灰汁で作られた沖縄そばのことを指します。余談ですが沖縄では焼きそばも沖縄そばの麺を炒めたものになります。

通常のポーク卵だと玉子は切られてないことが多いです。

続いて金糸卵と牛肉の代わりに用意したのは「ポーク卵」。ポークは缶に入った豚肉版コンビーフみたいなものですが、豚食が盛んだった沖縄では戦後に豚肉の代わりとして普及した経緯があります。表面を軽く焼いたポークに卵焼きをそえたものは沖縄では「ポーク卵」と呼ばれ大衆食堂の定番メニューとなっています。

写真の真ん中がアーサ、右上のネギっぽいのは普通にネギです。

レモンの代わりに用意したのは「タンカン」。もともとは台湾から移植されたものらしいですが、沖縄が主な産地のミカンです。レモンに近い沖縄の柑橘類といえばシークヮサーがあるのですが、残念ながら今の季節は旬ではないので販売されていませんでした。もみのりに代わるものとしては沖縄の海岸によく生えている海藻、「アーサ」(あおさ)をチョイスしています。

…うん。出来上がりが全然想像つきませんが、とりあえず作ってみましょう。

沖縄そばは油がまぶされているので炒めやすい

まずは沖縄そばを炒めます。

平行して瓦を熱していくのですが、瓦そばの作り方はネットで比較的情報があったのですが、いまいち瓦をどのように熱するのかが分かりません。とりあえずコンロに直にかけて熱してみたところ…

かなり大きな音とともに瓦にヒビが。やばい。

瓦がデージ(大変なことに)なる前に、移動します。

瓦が熱いうちに沖縄そばを盛り付けていきます。

沖縄そばの上にネギとポーク卵を乗せて

食材の選定ミスか

沖縄そばの上にネギとポーク卵を乗せて、もみのり代わりにアーサを乗せてみたんですが、緑色の麺に、緑色の海藻。全く映えません。

レモン代わりのタンカンを乗せて、最後は本来ならばもみじおろしが来るはずなのですが沖縄産大根が見つからなかったので沖縄在来種の唐辛子、コーレーグースをそのまま直乗せます。

さあ、山口県の皆様お待たせいたしました。

麺をつけるつゆは沖縄そばだしを使いました

沖縄版瓦そばの完成です!

どうでしょうか。熱した瓦にヒビが入ったあたりでもうダメかと思いましたが割とビジュアルは瓦そばっぽいものが完成いたしました。ほらほら、山口県と沖縄県、ぐっと近くなってきたと思いませんか?

味はどうなのか

沖縄の材料でも瓦そばは再現できる。そう声高に訴えたいところですが、味はどうなのでしょうか。最後に味を確かめて記事を締めたいと思います。

さあ、皆様ご一緒に。

山口県と

沖縄県は!

でーじ!

近……い…?

……。

味はイマイチでした。

なんでしょうか。別にまずいわけじゃないんです。ただ、おいしくもありません。沖縄そばとポーク卵、タンカン、それぞれが味を主張してなんだかよく分からない味に。山口県の瓦そばを食べたことはないのですが、見た目は似ていても全然違うものができあがってしまったようです。うん。どうしよう。

それでも山口県と沖縄県は近くなったはず

というわけで結論から言うと「沖縄でも瓦そばは再現できる。しかしそんなにおいしくない」という結果に終わってしまったのですが、きっとまだまだ改良の余地はあると思うんです。とりあえずこの記事はコンテンツの一番最初の記事、ボクシングでいえばジャブです。次の記事ではさらに「でーじ近い」山口県と沖縄県をご紹介していきますのでご期待のうえ、どうぞ引き続きサイトをご覧下さい。

どうですか?山口と沖縄は近くなりましたか?