CHAPTER1

ボートで20分で行ける無人島

最終日はみんなの共通の夢だった、無人島の独り占め。夏の混雑する時期には不可能な夢も、オフシーズンの今だからこそ叶えられるかも、ということで、那覇の泊港から約20分で行くことができる「ナガンヌ島」へ。日帰りで行けるというアクセスの良さを誇りながらも、海と砂浜の極上の美しさが知られている場所だ。

エメラルドグリーンの海は、夏の海とはまた違った美しさ。白く伸びた桟橋を渡ると、どこまでも続く真っ白な珊瑚の砂浜が広がっていた。

「やばい、超綺麗なんだけど……! この橋、海の上を歩いてるみたい!」

「今ここ、誰もいないんだぜ。叫んでも大丈夫(笑)。」
「アァァーーーーー!!!」

ナガンヌ島は自然が残る無人島でありながら、食堂やトイレなどの施設は準備されているため、大掛かりな準備も必要なく気軽に訪れることができるのが魅力。しかし、360度見渡す限り海に囲まれた環境は、時間に追われることのないゆったりとした時間が流れている。

CHAPTER2

独り占めの島を歩く

「一周しようよ! 1時間くらいで回れるみたいだから。」
「いいね、行ってみよう!」

真っ白な珊瑚の中を歩く、オカヤドカリ。島全体が貝殻や珊瑚の欠片などのコーラルサンドでできている自然豊かなナガンヌ島では、時期によってはウミガメの産卵が見られることもある。

「クモはあんなにだめなのに、ヤドカリは触れるんだね。」
「綺麗だからかなぁ?(笑) 昔は苦手だったんだけど、いつのまにか大丈夫になってたんだよね、不思議。」

気づけば話題は将来の話に。初日の夜は大学時代の思い出話ばかりだったのに、どこまでも広がる海を見ていると、目の前に広がっている未来のことを自然と考えてしまう。就職、進学、留学。卒業したら別々の道に進む4人は、冬の海を感じながらそれぞれに切ない気持ちを感じていた。

「ボール見つけた、ビーチバレーしようよ!」

CHAPTER3

珊瑚の白浜でビーチバレー

4人で始めたビーチバレーは、いつのまにか運動好きのタカシとヨーコの対決に。無人島だから、どれだけはしゃいでも人の目を気にする必要がない。

「ヨーコのボール、強すぎだろ!」
「タカシ、声大きい!」
「大丈夫! いまここには俺らしかいないから!!」

CHAPTER4

旅の終わりへ

透き通った海を眺めてのんびりと浜辺で喋っていると、遠くの方に迎えの船が見えてきた。学生時代最後の旅行の終わりが近づいてきている。

「迎えの船、来てほしくなかったな……。」
「卒業旅行も、もう終わりか〜。」

「このまま迎えの船が来ないでさ、この島でずっと4人だけだったらどうする?」
「絶対、誰かしら付き合うよね(笑)。」

全員で笑い合う中で、なんとなく目が合うマコトとマキだった。

「ねえ、マキ、なんで笑ってるの〜?」
「え、ないしょだよ〜。」

社会人になっても、何があっても、この心地よい関係は変わらない。そのことに改めて気づかされた喜びをそれぞれに噛み締めながら、船に乗り込むのだった。
this journey goes on...